ホームニュースNZの銀行口座開設完全ガイド|日本人が知っておくべき全手順・注意点・よくある失敗
NZニュース

NZの銀行口座開設完全ガイド|日本人が知っておくべき全手順・注意点・よくある失敗

ヘイズ藤田 咲2026年2月26日9分で読める
NZの銀行口座開設完全ガイド|日本人が知っておくべき全手順・注意点・よくある失敗

ニュージーランドに移住・留学・ワーキングホリデーで渡航する際、銀行口座の開設は最初の重要なステップです。日本とは異なる手続きや独自のルールがあるため、事前に正確な情報を把握しておくことが、渡航後のスムーズな生活立ち上げに直結します。この記事では、銀行選びから口座開設の手順、送金・節約術まで徹底的に解説します。


1. NZ主要銀行の徹底比較

NZには5つの主要銀行があります。それぞれに特徴があるため、自分の状況に合った銀行を選ぶことが重要です。

ANZ(オーストラリア・ニュージーランド銀行)

NZ最大の銀行で、ATMネットワークが最も広く、全国どこにいてもアクセスしやすいのが強みです。渡航前のオンライン申請(International Banking)に対応しており、日本からでも口座開設の準備を進められます。ただし、口座維持手数料が月NZD 5〜13程度かかるため、残高条件を満たして免除する方法を把握しておきましょう。

ASB(オークランド貯蓄銀行)

モバイルアプリの使いやすさで特に高い評価を受けている銀行です。留学生向けの「Student Account」プログラムがあり、渡航前のオンライン申請が可能です。カスタマーサービスの対応が良く、英語に不慣れな段階でも比較的やり取りしやすいと日本人ユーザーから好評です。

BNZ(ニュージーランド銀行)

ビジネス口座の充実度が高く、将来的にNZで起業・フリーランス活動を考えている方に向いています。個人口座も手数料免除条件が比較的緩やかなため、使いやすいと感じる方も多いです。

Westpac

オーストラリア系の銀行で、オーストラリアとの往来が多い方には便利な選択肢です。口座間送金の利便性が高く、オーストラリアとNZの両方で活動する方に適しています。

Kiwibank

NZ政府が出資する唯一の国内資本銀行です。ATM手数料や国内送金手数料が安く、NZ産を応援したい方にも支持されています。ただし、支店数やATM数は他行に比べて少ないため、地方在住の場合は注意が必要です。オンラインバンキングとアプリの機能は年々改善されており、使い勝手は向上しています。


2. ビザ別・渡航目的別おすすめ銀行

銀行選びはビザの種類や渡航目的によって変わります。

ワーキングホリデービザ(1年間)の場合、使いやすさとコスト重視でKiwibankまたはASBがおすすめです。短期間での生活費管理に特化した機能が充実しており、給与振込・家賃支払い・日常の買い物がスムーズに行えます。

学生ビザ(留学)の場合、ASBの学生口座が最有力候補です。手数料が免除されるケースが多く、留学期間中の費用を抑えることができます。

就労ビザ・永住を視野に入れている場合、ANZやBNZが長期的なサービスの安定性と多様な金融商品の面で優れています。住宅ローンや投資商品なども将来的に視野に入れるなら、最初からこれらの銀行で関係を構築しておくことがメリットになります。


3. 口座開設の手順(ステップバイステップ)

STEP 1:渡航前のオンライン申請(推奨)

ANZとASBは日本からオンラインで事前申請ができます。必要情報を入力し、パスポートの写真をアップロードするだけで手続きが進みます。渡航後に支店を訪問して本人確認を完了させれば、すぐにデビットカードを受け取ることができます。

渡航前に口座番号を取得しておくと、語学学校や雇用主にすぐに給与振込先を伝えられるため、渡航直後の金銭的な空白期間を最小化できます。

STEP 2:必要書類の準備

口座開設に必要な書類は銀行によって多少異なりますが、一般的に以下のものが求められます。

パスポート(有効期限内のもの)は必須です。加えて、NZの住所証明として、賃貸契約書・ホストファミリーからのレター・長期滞在ホテルの予約確認書などが使えます。ビザの種類を証明するための書類(eビザの場合はパスポートに紐付けられているため、入国スタンプで確認できる場合も)も用意しておくと安心です。

STEP 3:支店での手続き

事前申請をしていない場合や書類確認が必要な場合は、直接支店を訪問します。英語での対応が心配な場合は、事前にGoogleマップで「Japanese speaking staff」で検索するか、銀行のウェブサイトで日本語対応スタッフがいる支店を確認しましょう。手続き自体は30〜60分程度で完了するケースがほとんどです。

STEP 4:デビットカードの受け取りとオンラインバンキングの設定

カードは郵送(5〜7営業日)または支店での即日発行のどちらかになります。カード受け取り後はすぐにオンラインバンキングとスマートフォンアプリを設定しましょう。NZはキャッシュレス社会が進んでおり、タップ決済(Contactless)が非常に普及しているため、カードは日常的に必需品となります。


4. NZの銀行でよくある落とし穴と対処法

観光ビザでの口座開設拒否:90日以内の観光ビザの場合、多くの銀行で口座開設を断られます。ワーキングホリデーや学生ビザで入国することが確実であれば、ビザ承認後に申請するのが確実です。

住所証明がない:到着直後はNZの住所証明書類がないことが多いです。この場合、ホストファミリーや語学学校からの在籍証明レターを代替として認めてもらえる場合があります。事前に銀行に電話またはメールで確認しておくことをおすすめします。

IRDナンバー(税番号)の未取得:口座開設自体はIRDナンバーなしでもできますが、登録しないと利息収入に対して最高税率(33%)が適用されます。渡航後は早めにInland Revenue(ird.govt.nz)でIRDナンバーを取得しましょう。オンラインで申請でき、パスポートとNZの住所があれば手続きできます。

手数料の見落とし:口座維持手数料、ATM引き出し手数料、他行への送金手数料など、日本では無料のサービスが有料になるケースがあります。口座開設前に手数料体系を必ず確認し、免除条件(月間最低残高・月間取引回数など)を把握しておきましょう。


5. 日本↔NZ間の送金を安くする方法

銀行の国際送金は手数料が高く、為替レートも不利なことが多いため、以下のサービスの活用を強くおすすめします。

**Wise(ワイズ)**は中間為替レート(実際の市場レート)で送金できるサービスで、手数料の透明性が高く日本人ユーザーの間で最も普及しています。送金額の0.4〜1%程度の手数料で、銀行送金に比べて大幅にコストを削減できます。アプリから手続きが完結し、通常1〜2営業日で着金します。

RemitlyはWiseと同様のサービスで、初回送金に限りプロモーションレートが適用されることがあります。スピード送金(エクスプレス)と通常送金(エコノミー)を選べるため、急ぎの場合にも対応できます。

SBI RemitはSBIグループが提供する送金サービスで、日本の銀行口座からの手続きに慣れている方には使いやすい選択肢です。Wise・Remitlyと比較してレートや手数料を確認した上で使い分けるのが賢明です。

いずれのサービスも、大きな金額を送金する前に少額でテスト送金を行うことをおすすめします。


6. 口座管理・日常使いのコツ

NZではほぼすべての支払いをデビットカードで完結させることができます。ガソリンスタンド・スーパー・飲食店・公共料金の支払いまで、タップ決済一つで処理できます。現金が必要なシーンは少ないですが、ファーマーズマーケットや一部の小規模店舗では現金のみの場合もあるため、少額の現金は常に持参しておくと安心です。

オンラインバンキングでは家賃の自動引き落とし(Automatic Payment)を設定しておくと、支払い忘れを防げます。また、予算管理にはNZの銀行アプリに内蔵されている支出分析機能や、外部アプリ(Pocketsmith、MoneyBrilliantなど)が役立ちます。


まとめ:銀行口座開設のチェックリスト

渡航前にやること:希望の銀行でオンライン申請(ANZまたはASB)、パスポートの有効期限確認、Wiseアカウントの作成。渡航後にやること:支店訪問での本人確認完了、デビットカードの受け取り、オンラインバンキング設定、IRDナンバーの取得、自動引き落とし(家賃・光熱費)の設定。

銀行口座の開設はNZ生活の土台になる手続きです。焦らず、事前準備を丁寧に行うことで、渡航後の最初の数週間を大きくスムーズにすることができます。